2022/06/17
初診時より外鼻孔狭窄によるスターター(鼻閉音、鼻鳴り、いわゆる『ブヒブヒ』)が認められていたため、不妊手術時に外鼻孔の拡大を行いました。
両側の外鼻孔共にL字状に狭窄していました。
鼻翼を切除し、外側に牽引・縫合することで鼻腔の拡大を行いました。
左右の鼻孔が均等に拡大したのがわかります。
術後のスターターはなく、呼吸状態も安定しておりました。
この子はストライダー症状(ガーガー、ゼーゼー)はなく軟口蓋の過長も認められなかったため、外鼻孔拡大のみとなりました。
短頭種気道症候群は外鼻孔の狭窄や軟口蓋の過長により咽頭や喉頭に強い圧がかかり、その結果喉頭粘膜の炎症や虚脱などによる上部気道閉塞が生じます。
早期に鼻孔を拡大してあげることで、続発する軟口蓋の過長・肥厚や喉頭虚脱を予防することができると考えられるため、当院では外鼻孔狭窄症に対して早期の手術を提案しております。