2020/05/30
13歳、日本猫、女の子の症例です。
腹部のしこりを主訴に来院されました。
身体検査で乳腺の腫瘤、鼠径リンパ節の腫大が認められましたため、針吸引検査を行ったところ乳腺腫瘍(リンパ節への転移)が疑われました。
猫の乳腺腫瘍の多くは悪性(癌)であるため、レントゲン検査、超音波検査、血液検査を行い、全身状態を把握した後、手術を行うことになりました。
猫の乳腺腫瘍の場合、両側または片側の乳腺全摘出を行う事が多いですが、 ご家族と相談し左右の乳腺を2回に分けて切除し、病理結果に併せて追加治療を行うかどうかを決定することにしました。
現在は2回の手術も無事に終わり(病理検査:乳腺単純腺癌、右鼠径リンパ節転移でした)、化学療法をご家族と一緒に頑張っています。