2020/04/02
8歳、チワワの男の子の症例です。
急性の虚脱と元気消失を主訴に来院されました。
身体検査で可視粘膜の蒼白が認められたため、超音波検査を実施しました。
超音波検査の結果、腹腔内の血液貯留(血腹)が認められ、肝臓からの出血が疑われました。
緊急疾患と判断したため、早急に輸血を準備し、並行して試験開腹を行う事としました。
開腹すると腹腔内は血液で満たされており、肝臓の腫瘤より出血を認めたため、肝臓腫瘤切除、胆嚢摘出を行いました。
*写真のクレーター状の部位が破裂し出血していました。
術後、病理検査では結節性過形成(非腫瘍性)、軽度胆嚢粘液嚢腫と診断されました。
現在も定期的に超音波検査を行い経過観察をしています。