2020/04/02
12歳、チワワの男の子の症例です。
急速な陰嚢の腫大を主訴に来院されました。
急速な陰嚢の腫大の場合には精巣捻転、精巣炎、陰嚢ヘルニアなど緊急手術が必要な病気が考えられるため、超音波検査を実施しました。
超音波検査の結果、上記の様な疾患は除外され精巣腫瘍が疑われました。
緊急疾患ではないと判断したため手術予定計画を作成し、それまでに準備を勧め、万全の状態で手術を行う事としました。
手術は被覆式(閉鎖式)精巣摘出、陰嚢切除を行いました。
術後、病理検査では精細胞腫(セミノーマ)、脈管・リンパ管・被膜浸潤ありと診断されました。
現在、術後補充化学療法を行い闘病中です。