2023/01/26
数日前からの食欲低下でご来院しました。
超音波検査にて左上腹部に嚢胞を認めました。
その他の検査で異常は認められず。
嚢胞の内容物が膿状であったため、手術予定計画を作成した上で手術を行う事としました。
嚢胞は膵臓に隣接しており、周囲の血管を巻き込むように存在していました。
嚢胞と膵臓の一部、脾臓を同時に摘出することで嚢胞を切除しました。
術後、病理組織学的検査では嚢胞性上皮性腫瘍と診断されました。
膵臓由来の嚢胞性上皮性腫瘍は猫では珍しく、切除後の経過も不明なことが多いため今後も定期的な検査で再発の有無を観察していく予定です。